2023年3月27日
★アラベラ・美歩・シュタインバッハーの”バッハとペルト”
ペルト:フラトレス~ヴァイオリン、弦楽オーケストラと打楽器のための
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ペルト:鏡の中の鏡
ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー
管弦楽:シュトゥットガルト室内管弦楽団(コンサートマスター:ラヴァー・スコウ・ラーセン)
ヴァイオリン:クリストフ・コンツ
ピアノ:ピーター・フォン・ヴァインハルト
CD:キングインターナショナル KKC-6633
このCDのバッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 のアラベラ・美歩・シュタインバッハーの共演はクリストフ・コンツ。コンツといえばアカデミー賞を受賞したカナダ映画「レッド・ヴァイオリン」の神童カスパー・ワイス役(当時9歳)を演じたことでも知られるヴァイオリニスト。現在はウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席奏者をつとめる傍ら、ソロ活動も積極的に展開している。
また、このCDでアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、エストニア出身の作曲家アルヴォ・ペルト(1935年生まれ)の作品を、冒頭に「フラトレス」、最後に「鏡の中の鏡」を、まるでプロローグとエピローグのように据えている。ペルトの2作は現代のヴァイオリニストの必須レパートリーともいえる作品で、ことに「フラトレス」は頻繁に演奏される。
ヴァイオリンのアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、ドイツ、ミュンヘン出身。ミュンヘン音楽大学で学んだほか、ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスに師事。2000年にハノーファーで開催された「ヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクール」で入賞。2004年にはチョン・キョンファのキャンセルにより急遽パリでネヴィル・マリナー指揮するフランス国立放送フィルへのデビューが決まり、そこで演奏したベートーヴェンのコンチェルトの演奏により一躍、注目を集めるようになった。