2023年2月20日
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」~アポロのヴァリアシオン
ヴァイオリン協奏曲ニ長調
弦楽四重奏のための3つの小品
弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ
パストラール~ヴァイオリン、オーボエ、イングリッシュホルン、
クラリネット、バソンのための
弦楽四重奏のための二重カノン
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
管弦楽:レ・シエクル
CD:HMM-902718(タワーレコード)
ヴァイオリンのイザベル・ファウストは、ドイツ出身。1987年アウグスブルクの「レオポルト・モーツァルト・コンクール」、1993年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で共に第1位。1997年には、バルトークのソナタのデビュー録音でグラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オ ブ・ザ・イヤー」を受賞した。古典作品に加え前衛的なレパートリーも持っており、世界初演も多い。室内楽奏者としても各地の音楽祭に定期的に出演。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人。
指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)は、フランス、パリ出身。パリ音楽院でフルートと指揮法を学ぶ。 2000年「ドナテッラ・フリック国際指揮者コンクール」優勝。その後、ロンドン交響楽団に補助指揮者として在籍して指揮者としての経験を積む。2003年に革新的オーケストラ「レ・シエクル」(フランス語で全世紀の意味)を結成してその指揮者を務める。2011年から2016年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務めた後、現在、ロンドン交響楽団首席客演指揮者、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者およびケルン市音楽総監督を務めている。
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2023年2月16日
<Disc1>
パーセル:組曲「妖精の女王」(ハロルド・バーンズ編)
ハリス:交響曲第3番(1939)
<Disc2>
マーラー:交響曲第4番ト長調
指揮:オットー・クレンペラー
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1947年8月24日、ザルツブルク音楽祭(ライヴ録音)、リストア&リマスタリング
CD:キングインターナショナル KKC-4315~6
このCDは、1973年7月6日に世を去ったクレンペラーの、没後50年の記念として企画された。1947年8月24日、ザルツブルクの祝祭劇場でウィーン・フィルを指揮したコンサートを収録したもので、これがクレンペラー唯一のザルツブルク音楽祭への出演。音源はオーストリア放送協会(ORF)の資料館で最近発見され、スウェーデン放送のトランスクリプション・ディスク(放送用音源)を使用しリリースされた。
オットー・クレンペラー(1885年―1973年)は、現ポーランド(当時ドイツ領)出身のドイツ人指揮者で、20世紀を代表する指揮者の一人。ロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督、ピッツバーグ交響楽団首席指揮者・音楽監督、フィルハーモニア管弦楽団首席指揮者などを歴任。
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2023年2月13日
ブルックナー:交響曲第8番<1890年第2稿(新全集VIII/2 1955年出版)/ノーヴァク校訂>
指揮:パーヴォ・ヤル
管弦楽:フランクフルト放送交響楽団
CD:ソニーミュージック SICC-10431
パーヴォ・ヤルヴィがフランクフルト放送交響楽団と共に、自らのライフワークと位置付け、2006~2017年、11年という年月をかけて大切に進めてきたブルックナーの交響曲全10曲の演奏・録音。
指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア出身(現在はアメリカ合衆国国籍)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。
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2023年2月09日
シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 作品105
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47 「クロイツェル」
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ヴァイオリン:ルノー・カプソン
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45067
2022年9月に名門レーベルドイツ・グラモフォン(DG)との契約を発表したヴァイオリニスト、ルノー・カプソン。DGアルバム第1弾は、自身が芸術監督を務める「エクスアン・プロヴァンス音楽祭」で、ピアニスト、ニコラ・アンゲリッシュに捧げたリサイタルのライヴ録音。
ニコラ・アンゲリッシュ(1970年―2022年)は、アメリカ、オハイオ州シンシナティ出身のピアニスト。13歳でパリ国立高等音楽・舞踊学校に留学。1989年「クリーブランド国際ピアノコンクール」第2位、1994年「ジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール」第1位。2004年にはクルト・マズア指揮フランス国立管弦楽団と日本ツアーを行った。2006年には、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン (熱狂の日)音楽祭」に出演。その後もNHK交響楽団でのオーケストラやソロ・リサイタルなど定期的に来日していた。だが、慢性的な肺疾患に侵されていたアンゲリッシュは2021年頃から活動を休止。そのまま回復することなく2022年4月18日、パリの病院にて死去した。51歳の若さだった。
ヴァイオリンのルノー・カピュソン(1976年生れ)は、フランス、シャンベリ出身。14歳でパリ国立高等音楽院に入学し、室内楽とヴァイオリンのプルミエ・プリを獲得。その後ベルリンでトマス・ブランディスに、続いてアイザック・スターン、シュロモ・ミンツに師事。1998年から2000年までは、クラウディオ・アバードの指名によってマーラー・ユーゲント・オーケストラのコンサートマスターを務めた。モダン楽器のヴァイオリニストではあるが、バロック奏法の影響を受け、さらにフランコ・ベルギー派の伝統も受け継いでいると言われる。自身が創設した「イースター音楽祭」の音楽監督、および「グシュタード冬音楽祭」の音楽監督を務める。弟はチェリストのゴーティエ・カピュソン。
ピアノのマルタ・アルゲリッチ(1941年生まれ)は、アルゼンチン出身。1955年家族とともにオーストリアに移住し、ウィーン、ザルツブルク、ジュネーヴ、イタリアなどでピアノを学ぶ。1957年「ブゾーニ国際ピアノコンクール」優勝。また、「ジュネーブ国際音楽コンクール」の女性ピアニストの部門においても優勝。1965年「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝。その後、徐々に活動の中心をソロ演奏から室内楽に移していく。1990年代に入ると、今度は自身の名を冠した音楽祭やコンクールを開催し、若手の育成に力を入れる。日本においての「別府アルゲリッチ音楽祭」の取り組みなどが高く評価され、第17回「高松宮殿下記念世界文化賞」(音楽部門)受賞、「旭日小綬章」受章するなど、日本とのかかわりは深い。2007年「別府アルゲリッチ音楽祭」の主催団体であるアルゲリッチ芸術振興財団の総裁に自ら就任し、1998年以降は「別府アルゲリッチ音楽祭」のため毎年来日している。
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2023年2月06日
シューマン:ピアノ三重奏曲第1番
シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番
ピアノ三重奏:葵トリオ
ヴァイオリン:小川響子
チェロ:伊東裕
ピアノ:秋元孝介
録音:2022年3月16日、紀尾井ホール(ライヴ録音)
CD:ナミ・レコード WWCC-7978
ピアノ三重奏団「葵トリオ」は、ヴァイオリン:小川響子、チェロ:伊東裕、ピアノ:秋元孝介の東京芸術大の大学院生と卒業生の3人により2016年に結成された。2018年9月にドイツ南部ミュンヘンで行われたドイツ公共放送ARD主催の第67回「ミュンヘン国際音楽コンクール」のピアノとバイオリン、チェロによる三重奏部門で第1位を獲得。同部門で日本からの入賞は初めて。「葵(AOI)」は、3人の名字の頭文字を取り、花言葉の「大望、豊かな実り」に由来。第28 回「青山音楽賞」バロックザール賞、第29回「日本製鉄音楽賞」フレッシュアーティスト賞を受賞。現在はドイツを拠点に、ミュンヘン音楽大学でD. モメルツに 師事しながら国内外で活動している。
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2023年2月02日
リスト:超絶技巧練習曲集 S.139(全12曲)
3つの演奏会用練習曲 S.144 より 第2曲「軽やかさ」
コンソレーション S.172 より 第3番 変ニ長調
ピアノ:アリム・ベイセンバエフ
ピアノのアリム・ベイセンバエフ(1998年生まれ)は、カザフスタン出身。2008年にモスクワ中央音楽学校に入学。2年後に英国のパーセル・スクールに入入学。2015年「ヴァン・クライバーン・ジュニア国際」で優勝。2016年英国王立音楽院に入学し、2016年にウィグモアホールにデビュー。ピアニストの登竜門として世界的に知られる2021年度「リーズ国際ピアノ・コンクール」金賞受賞。その後、王立音楽大学で学ぶ。「超絶技巧練習曲集は、最も困難なピアノ作品のひとつです。幼い頃から、シフラ、リヒテル、キーシンのような伝説的なピアニストがこれらの作品を演奏することに刺激を受けていましたが、いつか自分が演奏する日が来るとは夢にも思っていませんでした。しかし、多くの若いピアニストがそうであるように、私にとっての挑戦は魅力的なもの」と語っている。
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2023年1月30日
エルンスト:「夏の名残りのバラ」の主題による変奏曲
シュニトケ:ア・パガニーニ
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース 作品6
エルンスト:シューベルトの「魔王」の主題によるグランド・カプリース 作品26
パガニーニ:「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲 作品9
サン・リュバン:「ランメルモールのルチア」の主題による幻想曲
パガニーニ:パイジェッロの「うつろな心」の主題による序奏と変奏曲
タルレガ:アルハンブラの想い出 [編曲:リッチ]
ヴァイオリン:周防亮介
CD:オクタヴィア・レコード OVCL00799
ヴァイオリンの周防亮介(1995年生まれ)は、京都府出身。東京音楽大学特別特待奨学生としてアーティスト・ディプロマコース修了。 2016年「ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール」入賞および審査員特別賞受賞。2009年「クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」第1位及び2つの特別賞受賞。2010年「ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクール」最高位及びスポンサー特別賞を受賞。また2011年「東京音楽コンクール」第1位及び聴衆賞、2012年「日本音楽コンクール」第2位及び聴衆賞を受賞するなど、数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。日本の主要オーケストラのほか、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、シュトゥットガルト室内管弦楽団など海外のオーケストラとも多数共演。2015年第25回「出光音楽賞」、2016年第25回「青山音楽賞」新人賞、2018年「大阪文化祭奨励賞」を受賞。
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2023年1月26日
ハイドン:交響曲第101番「時計」
交響曲第103番「太鼓連打」
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
CD:ソニーミュージック SICC-10403
パーヴォ・ヤルヴィの60歳を記念して、国内外のオーケストラとの充実の成果を刻んだシリーズの第1弾は、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(DKAM)とのハイドンの「ロンドン交響曲集」(第93番~第104番)全12曲。録音は2019年からスタート、2023年に完了予定。
指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア出身(現在はアメリカ国籍)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(DKAM、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団とも呼ばれる)は、ドイツ・ブレーメンに本拠を置く室内オーケストラ。1987年にプロの楽団としてフランクフルトを本拠地に正式発足。1992年に本拠地をブレーメンへ移転。2004年、パーヴォ・ヤルヴィが芸術監督に就任以降、国際的オーケストラとしての存在感を世界に示し、常に質の高いコンサートを開催している。
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2023年1月23日
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K219
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz112
ヴァイオリン:中野りな
指揮:広上淳一
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
CD:フォンテック FOCD9875
仙台市が2001年に創設した「仙台国際音楽コンクール」は、コンチェルトを課題曲の中心に据えるという特色を持っており、セミファイナルとファイナルでは仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演する。2022年5月~6月におこなわれた第8回「仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門では、中野りなが優勝した。日本が世界に発信する若き才能の登場である。
ヴァイオリンの中野りな(2004年生まれ)は、東京都出身。桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」にて森川ちひろ、「ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー」にてポール・ロチェックに学ぶ。現在、桐朋女子高等学校音楽科3年に特待生として在学し、辰巳明子に師事。幼少より、「アルテュール・グリュミオー国際コンクール」(ベルギー)カテゴリーA第1位・グランプリほか国内外の数々のコンクールで優勝、入賞実績を持つ。2021年には第90回「日本音楽コンクール」で優勝、併せて岩谷賞、レウカディア賞、鷲見賞、黒栁賞、増沢賞を受賞。2022年の第8回「仙台国際音楽コンクール」では、史上最年少の17歳で優勝し大きな注目を集めた。2020年第7回「アリオン桐朋音楽賞」受賞。
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2023年1月19日
ベートーヴェン:遥かなる恋人に 作品98
シューベルト:白鳥の歌 D957
テノール:マーク・パドモア
ピアノ:内田光子
CD:ユニバーサルミュージック UCCD-45019
2017年、第59回グラミー賞にてドロテア・レシュマンとともにアルバム「シューマン:リーダークライス、女の愛と生涯/ベルク:初期の7つの歌」(UCCS-50219)で最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)賞を受賞したピアニスト、内田光子の最新アルバム。今作は、テノール歌手マーク・パドモアとベートーヴェンの「遥かなる恋人に」とシューベルトの「白鳥の歌」を収録。
テノールのマーク・パドモアは、英国ロンドンで生まれ、カンタベリーで育つ。ケンブリッジ大学のキングス・カレッジ合唱奨学金を受け音楽で名誉ある学位を得て卒業。オペラ、コンサート、リサイタルで輝かしいキャリアを確立し、バッハの受難曲における歌唱は世界中から称賛されている。2008年5月、ロンドンのウィグモア・ホールで初めてシューベルトの三大歌曲チクルスを行う。2011/12シーズンのウィグモア・ホールのレジデント・アーティストを務め、ポール・ルイスとシューベルト三大歌曲チクルスを再演。録音も数多く、ポール・ルイスとのシューベルト三大歌曲集、クリスティアン・ベザイデンホウトとのシューマン「詩人の恋」など、多くの賞に輝いている。現在、コンウォールの「セント・エンデリオン夏音楽祭」の芸術監督を務めている。
ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。
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