2024年4月25日
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37
ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
ピアノ:菊池洋子
指揮:山下一史
管弦楽:大阪交響楽団
録音:2023年9月9日/ザ・シンフォニーホール(ライヴ録音)
CD:キングインターナショナル KKC-116
菊池洋子(ピアノ)
菊池洋子が2023年から3年かけてベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲のシリーズを開始した。山下一史指揮大阪交響楽団との共演で毎夏2曲ずつコンサートを行い、キングインターナショナルがライヴ録音する。全5曲のピアノ協奏曲に加え、ベートーヴェン自身がヴァイオリン協奏曲をピアノ協奏曲に直したものまで披露予定。第1弾は、2023年9月9日、ザ・シンフォニー・ホールでのライヴ録音。
ピアノの菊池洋子は、群馬県前橋市出身。桐朋女子高等学校卒業後、イタリアのイモラ音楽院へ留学。1997年、ミラノでソロ・リサイタルを開催したほか、ユベール・スダーン指揮シチリア交響楽団のコンサートツアーのソリストに抜擢された。2002年第8回「モーツァルト国際コンクール」で日本人として初めて優勝。翌年2003年にザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネに出演してモーツァルトのピアノ協奏曲第21番を演奏。2006年にはオーケストラ・アンサンブル金沢のアジア・ツアーのソリストを務めた。以後、世界各地でのソロ・リサイタルを行うほか、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭やパレルモ音楽祭等からも招かれている。2007年第17回「出光音楽賞」受賞、第18回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」受賞。2023年ウィーン国立音楽大学のアシスタント・プロフェッサーに任命され、後進の指導にも取り組む。現在、オーストリア、ウィーン在住。
指揮の山下一史(1961年生まれ)は、広島市出身。1977年桐朋女子高等学校(男女共学)音楽科に入学。1982年第17回「民音指揮者コンクール」で奨励賞を受賞。1984年桐朋学園大学卒業。その後ベルリン芸術大学に留学。1985年からヘルベルト・フォン・カラヤンのアシスタントをカラヤンが逝去するまで務める。1986年「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」(デンマーク)で優勝。この年に開かれたベルリン・フィルの公演で、急病のカラヤンの代役としてジーンズ姿のままベートーヴェン「第九」を指揮し脚光を浴びる。NHK交響楽団(副指揮者:1988年~1995年)、オーケストラ・アンサンブル金沢(プリンシパル・ゲスト・コンダクター:1991年~1993年)、九州交響楽団(常任指揮者:1996年~1999年)、仙台フィルハーモニー管弦楽団(指揮者:2006年~2008年、正指揮者:2009年~2012年)などを歴任。2016年から千葉交響楽団音楽監督、2022年から大阪交響楽団常任指揮者を務めている。東京藝術大学音楽学部指揮科教授。
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2024年4月22日
<Disc 1>
布袋寅泰:BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
ディープ・パープル:紫の炎
レッド・ツェッペリン:天国への階段
ピアソラ:リベルタンゴ
ロータ/コッポラ:ゴッドファーザー・メドレー
J.ウィリアムズ:シンドラーのリスト
ラター:弦楽のための組曲 第1楽章:A-Roving/さすらい
第2楽章:I have a bonnet trimmed with blue
/私の青い縁取りのボンネット
第3楽章:O waly waly/おお、ウェイリー、ウェイリー
第4楽章:Dashing away/アイロンをかけまくる
グリーグ:二つの悲しき旋律 第1曲:傷ついた心
第2曲:過ぎし春
三木たかし:津軽海峡・冬景色
<Disc 2>〈DVD〉
布袋寅泰:BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
ピアソラ:リベルタンゴ過ぎし春
三木たかし:津軽海峡・冬景色
Behind the Scene
弦楽アンサンブル:石田組
石田泰尚(vn)
三上亮(vn)
塩田脩(vn)
ビルマン聡平(vn)
丹羽洋輔(vn)
山岸努(vn)
須田祥子(va)
CD:ユニバーサルミュージック UPCH-20670
カリスマ・ヴァイオリニスト石田泰尚率いる弦楽アンサンブル:石田組が、ジャンルを超えて縦横無尽に弾きまくるCD(DVD)。各地で人気沸騰中のツアーにおいて、特に人気の高い楽曲を多数収録。石田組結成10周年記念アルバム。
ヴァイオリンの石田泰尚(1973年生まれ)は、神奈川県川崎市出身。1995年国立音楽大学を首席で卒業、同時に矢田部賞を受賞。1994年~2001年新星日本交響楽団コンサートマスター。2001年から神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務め、現在、同管弦楽団首席ソロ・コンサートマスター。2020年から京都市交響楽団特別客演コンサートマスター。このほか、1994年に結成された弦楽四重奏団「YAMATO String Quartet」、ピアソラを追及した「トリオ・リベルタ」、ピアニスト及川浩治の呼びかけで結成されたピアノトリオ「Bee」等、様々なユニットで活躍する。2014年弦楽アンサンブル「石田組」結成。
弦楽アンサンブル「石田組」は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスターを務める石田泰尚が、2014年に企画・結成した弦楽アンサンブル。石田が集めたメンバーは全員男性のみで“石田組長”が信頼を置く第一線で活躍するオーケストラメンバーを中心に“組員”が構成されている。月刊「音楽の友」(2021年4月号)のアンケート調査「あなたが好きな室内楽グループは?」(弦楽四重奏団を除く、九重奏団まで)において、堂々4位にランクインし(ちなみに3位はベルリン・フィル八重奏曲、5位はカザルス・トリオ)、その人気のほどが窺える。
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2024年4月18日
ドヴュッシー:映像 第1集 I.水に映る影
映像 第1集 II.ラモーをたたえて
映像 第1集 III.動き
映像 第2集 I.葉ずえを渡る鐘
映像 第2集 II.荒れた寺にかかる月
映像 第2集 III.金色の魚
子供の領分 I.グラドゥス・アド・パルナッスム博士
子供の領分 II.象のこもり歌
子供の領分 III.人形へのセレナード
子供の領分 IV.雪が踊っている
子供の領分 V.小さい羊飼い
子供の領分 VI.ゴリウォーグのケークウォーク
ピアノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50359
このCDは、印象主義的な書法を確立したドビュッシーが更に独創的な境地を拓いた「映像」、そして、愛娘に捧げられた「子供の領分」を収めた、ミケランジェリ最高の名盤と言われる録音。
ピアノのアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920年―1995年)は、イタリア出身。10歳でミラノ音楽院に入学。1938年、18歳で国際イザイ音楽祭に参加。翌1939年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」で優勝し、審査員長のアルフレッド・コルトーから”リストの再来”と賞賛された。第二次世界大戦中はファシズムに対するレジスタンス運動で活躍。戦後間もなくして楽壇に復帰。世界中でコンサートを開き、その圧倒的なテクニックと比類のない美しいピアノの音色で瞬く間に名声を確立した。また、「ミケランジェリ国際ピアノマスタークラス」開催し、多くの弟子を育成したことでも知られる。非常に強い完璧主義からコンサートのキャンセルを頻発するいわゆる”キャンセル魔”としても有名になり、次第に年間に演奏会が10回に満たないという例も珍しくなくなっていった。しかし、その貴重な演奏会が逆に評判を呼び、一層ミケランジェリというピアニストを伝説に押し上げて行った。初来日は1965年で、日本の音楽界に衝撃を与える。以降も数度来日している。生涯で最後の演奏会は、1993年5月7日、ハンブルクにおいて行われた。
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2024年4月15日
角野隼斗:ピアノソナタ 第0番「奏鳴」
ティンカーランド
ショパン:英雄ポロネーズ
ノクターン 第13番
ノクターン 第9番 (編曲:角野隼斗)
子犬のワルツ
角野隼斗:大猫のワルツ
リスト:暗い雲 (編曲:角野隼斗)
死の舞踏 (編曲:サン=サーンス)
愛の夢 第3番 (編曲:角野隼斗)
ハンガリー狂詩曲 第2番
角野隼斗/リスト:カデンツァ
ピアノ:角野隼斗
CD:イープラス em-0008
このCDは、角野隼斗 初のフルアルバムで、ショパン、リストの作品や自身作曲オリジナル曲を収録し、一部自身による編曲なども加える。
ピアノの角野隼斗(1995年生まれ)は、千葉県八千代市出身。2014年に開成高校から東京大学理科一類に進学。東京大学大学院進学後は情報理工学系研究科創造情報学専攻にて機械学習を用いた自動採譜と自動編曲について研究。2018年ピティナ・ピアノコンペティション(PTNA/ピティナ)特級グランプリを受賞。これにより音響工学研究者に加え音楽家になる決意を固め、プロピアニストとして活動を始める。2018年フランス音響音楽研究所 (IRCAM) に留学し、音楽情報処理の研究に従事。2019年に東大POMPの先輩らと男女混成6人のシティソウルバンド「Penthouse」を結成し、Cateen名義でPf.(ピアノ/キーボード)を担当。同年「リヨン国際ピアノコンクール」第3位。2020年東京大学総長大賞を受賞し、大学院(修士課程)を修了。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」3次予選進出(セミファイナリスト)。自身のYouTubeチャンネルでは「Cateen かてぃん」名義で活動し、チャンネル登録者数は100万人、総再生回数は1億1600万回を超えている。
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2024年4月11日
ドビュッシー:12の練習曲
第1巻 第1番:5本の指のための (ツェルニー氏による)
第1巻 第2番:3度のための
第1巻 第3番:4度のための
第1巻 第4番:6度のための
第1巻 第5番:オクターヴのための
第1巻 第6番:8本の指のための
第2巻 第7番:半音階のために
第2巻 第8番:装飾音のための
第2巻 第9番:反復音のための
第2巻 第10番:対比的な響きのために
第2巻 第11番:組み合わされたアルペジオのために
第2巻 第12番:和音のために
ピアノ:内田光子
CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50362
1980年代にモーツァルト作品の録音を続けてきた内田光子が、1989年に録音した唯一のドビュッシー・アルバム。ドビュッシーが晩年に書いた「12の練習曲」は、高度なテクニックと優れた音楽性が結びついた作品。
ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。
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2024年4月08日
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調(1931)
バルトーク:狂詩曲第1番 BB 94b(1928 rev.1929)/狂詩曲第2番 BB 96b(1928 rev. 1935)
マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276a(第2稿版)
瞑想曲~ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276(初稿版)より第2楽章
ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン
指揮:ヤクブ・フルシャ
管弦楽:バンベルク交響楽団
CD:キングインターナショナル KKC-6774
ヴァイオリンのフランク・ペーター・ツィンマーマン(1965年生れ)は、ドイツ、デュースブルク出身。1975年、10歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番を弾いてデビュー。「全国青少年音楽家コンクール」で優勝して「天才少年出現」として評判を呼ぶ。ベルリン芸術大学で学ぶ。 初来日は、1983年6月。 2007年「トリオ・ツィンマーマン」を結成し、室内楽活動にも力を入れている。シエナのキジアーナ音楽院賞(1990年)、ライン文化勲章(1994年)、デュースブルク市音楽賞(2002年)、ドイツ連邦共和国功労勲章一等功労十字章(2008年)、ハーナウ市パウル・ヒンデミット賞(2010年)などを受賞。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人として世界各地で演奏活動を展開。
指揮のヤクブ・フルシャ(1981年生れ)は、チェコ、ブルノ出身。ブルノのギムナジウムのころは、ピアノとトロンボーンを習っていたが、次第に指揮に興味を持つようになった。その後プラハ芸術アカデミーに進学し、イルジー・ビエロフラーヴェク、ラドミル・エリシュカらに指揮を学ぶ。2004年同アカデミー卒業後、世界各地のオーケストラに客演を行いつつ、ヨーロッパのオケでポストを得て経験を積む。プラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、東京都交響楽団プリンシパル・ゲスト・コンダクター、バンベルク交響楽団首席指揮者。
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2024年4月04日
シューマン:ピアノ三重奏曲第2番 ヘ長調 op.80
ショパン:ピアノ三重奏曲 ト短調 op.8
ピアノ三重奏:葵トリオ
秋元孝介(ピアノ)
小川響子(ヴァイオリン)
伊東 裕(チェロ)
録音:2023年2月3日、紀尾井ホール<ライヴ録音>
CD:ナミレコード WWCC-8004
このCDは、第67回「ミュンヘン国際コンクール」ピアノ・トリオ部門で日本人初の優勝の偉業を成し遂げた葵トリオによる、紀尾井ホールのシューマンーシリーズ第2弾の演奏会のライヴ録音盤。
ピアノ三重奏団「葵トリオ」は、ヴァイオリン:小川響子、チェロ:伊東裕、ピアノ:秋元孝介の東京芸術大学の大学院生と卒業生の3人により2016年に結成された。2018年9月にドイツ南部ミュンヘンで行われたドイツ公共放送ARD主催の第67回「ミュンヘン国際音楽コンクール」のピアノとバイオリン、チェロによる三重奏部門で第1位を獲得。同部門で日本からの入賞は初めて。「葵(AOI)」は、3人の名字の頭文字を取り、花言葉の「大望、豊かな実り」に由来する。第28 回「青山音楽賞」バロックザール賞、第29回「日本製鉄音楽賞」フレッシュアーティスト賞を受賞。現在はドイツを拠点に、ミュンヘン音楽大学でD.モメルツに師事しながら国内外で活動している。
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2024年4月01日
独唱:イザベル・レナード(メッゾ・ソプラノ:こども)
ポール・ガイ(バス・バリトン:肘掛椅子、木)
イヴォンヌ・ネフ(メッゾ・ソプラノ:母親、中国茶碗、とんぼ)
アナ・クリスティ(ソプラノ:火、お姫様、うぐいす)
マリー・ルノルマン(メッゾ・ソプラノ:雌猫、りす)
エリオット・マドア(バリトン:大時計、雄猫)
ジャン=ポール・フーシェクール(テノール:小さな老人、雨蛙、ティーポット)
藤谷佳奈枝(ソプラノ:安楽椅子、こうもり)
合唱:SKF松本合唱団(合唱指揮:ピエール・ヴァレー、中村雅夫)
SKF松本児童合唱団(合唱指揮:佐原玲子)
指揮:小澤征爾
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
録音:2013年8月、松本(ライヴ)
CD:ユニバーサルミュージック UCCS-50377
ラヴェルの歌劇「こどもと魔法」は、子供が主人公のファンタジー。2013年に松本でライヴ収録されたこのアルバムは、2016年の第58回「グラミー賞」において”ベスト・オペラ・レコーディング賞”を受賞した。
メゾソプラノのイザベル・レナード(1982年生まれ)は、アメリカ、ニューヨーク出身で、ニューヨークを拠点に活動するオペラ歌手。ジュリアード音楽院で音楽学士号と音楽修士号を取得。ニューヨークでは、リンカーン・センター室内楽協会やジュリアード・オペラセンターと共演している。2007年2月に『レオとジュリエット』のステファノでプロのオペラ舞台にデビュー。2007年9月、同役でメトロポリタンオペラにデビュー、2008年、ケルビーノ役でサンタフェオペラにデビュー。2014年にトマス・アデス『テンペスト』、2016年にモーリス・ラヴェル『ランファンとソリティエージュ』で2つのグラミー賞のオペラ録音賞を獲得。2021年にはマイケル・ティルソン・トーマス指揮の『アンネの日記から&リルケの瞑想曲』でグラミー賞の最優秀クラシック・コンペンディウム賞を受賞。
指揮の小澤征爾(1935年―2024年)は、満洲国奉天市(中国瀋陽市)に生まれる。齋藤秀雄の指揮教室に入門。桐朋学園短期大学(現在の桐朋学園大学音楽学部)を卒業後、1959年貨物船で単身渡仏。1959年パリ滞在中に第9回「ブザンソン国際指揮者コンクール」第1位となったほか「カラヤン指揮者コンクール」第1位となり、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。1960年「クーセヴィツキー賞」を受賞。指揮者のシャルル・ミュンシュ、レナード・バーンスタインに師事。1961年ニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者に就任。1970年タングルウッド音楽祭の音楽監督に就任。同年サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任。1973年にはボストン交響楽団の音楽監督に就任したが、以後30年近くにわたり同楽団の音楽監督を務めた。2002年日本人指揮者として初めて「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」を指揮。同年ウィーン国立歌劇場音楽監督に就任。2008年文化勲章を受章。2010年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。2015年「ケネディ・センター名誉賞」を日本人として初の受賞。2016年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。
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2024年3月28日
<DISC 1>
モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K. 385「ハフナー」
交響曲 第36番 ハ長調 K. 425「リンツ」
<DISC 2>
モーツァルト:交響曲 第38番 ニ長調 K. 504「プラハ」
交響曲 第39番 変ホ長調 K. 543
<DISC 3>
モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K. 550
交響曲 第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」
指揮:ラファエル・クーベリック
管弦楽:バイエルン放送交響楽団
【録音】1980年6月9日(第35番)、1980年10月15日(第36番)、1980年10月16日(第38番)、1980年6月10日(第39番)、1980年10月17日&18日(第40番)、1980年6月8日(第41番)、ミュンヘン、ヘルクレスザール
CD:ソニーミュージック SICC-10460~10462
このCDは、チェコの巨匠ラファエル・クーベリックが、1978年から1980年にかけての3シーズンにバイエルン放送響とCBSに録音したLP9枚分の演奏を収録。CBSとバイエルン放送局との共同制作により、ヨーロッパ屈指の音響を誇ったミュンヘンのヘルクレスザールにおけるセッションで、ソニーPCM-1600レコーダーによるデジタル・レコーディングによって収録された最初期のデジタル録音。クーベリック生誕110年を記念して2トラック・デジタルソースからの新規DSDリマスター盤。
指揮のラファエル・クーベリック(1914年―1996年)は、チェコ出身。指揮者として本格的に活動する前には、父の伴奏ピアニストとして各地への演奏旅行に同行した。14歳の時、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮するチャイコフスキーの交響曲第4番、ブルーノ・ワルターの指揮するマーラーの交響曲第1番に感銘を受け、指揮者を志す。プラハ音楽院で学ぶ。同音楽院を卒業すると、同年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー。1936年にチェコ・フィルの常任指揮者、1939年にブルノの国立歌劇場の音楽監督に就任。そして1942年、ヴァーツラフ・ターリヒがナチス政権に反抗して解任された後をうけ、チェコ・フィルの首席指揮者に就任。その後、チェコの共産化に反対したクーベリックは、同年のエディンバラ音楽祭へ参加するために渡英、そのままイギリスへと亡命した。1950年から1953年までシカゴ交響楽団の音楽監督を務める。1955年から58年までコヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽監督を務めた。1961年バイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任し、1979年までその任にあったが、この間同楽団を世界的水準のオーケストラに育てた。1972年から1974年にはメトロポリタン歌劇場の音楽監督を務めた。1973年にはスイス国籍を取得。1989年にチェコで民主化革命が起きたのを契機に、ハヴェル大統領の強い要請で亡命先のイギリスから帰国し、翌1990年の「プラハの春」音楽祭でチェコ・フィルを指揮し、スメタナの『我が祖国』の歴史的演奏を行い復活。チェコ・フィルより終身名誉指揮者の称号を受けた。
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2024年3月25日
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調 <ハース版>
指揮:尾高忠明
管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
収録:2023年1月24日 サントリーホール <ライヴ録音>
CD:フォンテック FOCD9895
このCDは、尾高忠明指揮大阪フィルによるブルックナーCDの第5弾。両者は、2018年以来、ブルックナー演奏に邁進しているが、これは、2023年1月24日、第55回「大阪フィル東京定期公演」で演奏されたブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調〈ハース版〉のライヴ録音盤。
指揮の尾高忠明(1947年生まれ)は、神奈川県鎌倉市出身。桐朋学園大学で斎藤秀雄に指揮を師事。NHK交響楽団指揮研究員を経て、ウィーン国立音楽大学に留学し、ハンス・スワロフスキーに師事。指揮だけではなく柔和なトークでお茶の間に親しまれ、クラシック音楽啓蒙にも尽力した。1987年にBBCウェールズ交響楽団首席指揮者(現桂冠指揮者)に就任。1974年から長年にわたり東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者を務め、現在は桂冠指揮者。1992年からは、読売日本交響楽団常任指揮者を6年間務め、現在は名誉客演指揮者。ウェールズ大学より名誉博士号を、1997年英国エリザベス女王より大英勲章CBEを授与された。さらに1999年には英国エルガー協会より日本人初のエルガー・メダルを授与された。2018年大阪フィルハーモニー交響楽団第3代音楽監督に就任。東京芸術大学音楽学部指揮科名誉教授。
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