2023年6月19日

マーラー:交響曲第3番ニ短調
指揮:佐渡 裕
管弦楽:トーンキュンストラ―管弦楽団
メゾ・ソプラノ:ケイト・リンジー
合唱:ウィーン少年合唱団/ウィーン楽友協会合唱団
録音:2021年11月、オーストリア、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ録音)
CD:Avex Classics AVCL84144~5
このCDは、佐渡 裕指揮トーンキュンストラ―管弦楽団に、メゾ・ソプラノにおける最重要の歌手のひとりとして評価の高いケイト・リンジーがソリストを務め、そして長い歴史を誇るウィーン楽友協会合唱団による女声合唱と世界的に有名なウィーン少年合唱団による歌声が加わるライブ録音盤。
指揮の佐渡 裕は、京都市立芸術大学を卒業後、1987年のタングルウッド音楽祭に参加。その後、バーンシュタイン、小澤征爾らに師事。1989年「ブサンソン国際指揮者コンクール」で優勝し、国際的な注目を集める。2015年、110年以上の歴史を持ちオーストリアを代表するオーケストラであるトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任し、欧州の拠点をウィーンに置いて活動。また、パリ管弦楽団、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団等、欧州の一流オーケストラに多数客演を重ねている。また、エクサンプロヴァンス音楽祭「椿姫」(パリ管弦楽団)、オランジュ音楽祭「蝶々夫人」(スイス・ロマンド管弦楽団)、トリノ王立歌劇場「ピーター・グライムズ」など海外のオペラ公演の実績も多い。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務めている。2023年新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督に就任。
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2023年6月15日

モーツァルト:交響曲第1番変ホ長調K.16
ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
ピアノと指揮:マキシム・エメリャニチェフ
古楽アンサンブル:イル・ポモ・ドーロ
CD:キングインターナショナル KKC6637
ピアノと指揮のマキシム・エメリャニチェフ(1988年生まれ)は、ロシア出身。ニジニ・ノヴロゴロド音楽院で指揮を学んだ後、モスクワ音楽院でロジェストヴェンスキーに師事。12歳で指揮者としてデビュー。以来、モダン・オーケストラ、古楽オーケストラの両方を指揮している。現在、「スコットランド室内管弦楽団」と古楽アンサンブル「イル・ポモ・ドーロ」の首席指揮者を務めている。これまでにロンドン・フィル、コンセルトヘボウ管、パリ管、トゥールーズ・キャピタル管、リヨン国立管、ミラノ・ヴェルディ管、ロイヤル・リヴァプール・フィル、サンクトペテルブルク・フィル、東京交響楽団などへ客演。メゾ・ソプラノのジョイス・ディドナートとの録音のヘンデル:歌劇「アグリッピーナ」は、「グラモフォン賞」オペラ部門を受賞した。
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2023年6月12日

ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」
叙情的情景「クレオパトラの死」
メゾ・ソプラノ:ジョイス・ディドナート
テノール:シリル・デュボワ
バリトン:クリストファー・モルトマン
合唱:グルベンキアン財団合唱団、ライン国立歌劇場合唱団
指揮:ジョン・ネルソン
管弦楽:ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団
CD:ワーナーミュージックジャパン 5419.748138
ベルリオーズ演奏の権威ジョン・ネルソンは、Eratoに「トロイアの人々」「ファウストの劫罰」「ベンヴェヌート・チェッリーニ」「レクイエム」「テ・デウム」「イタリアのハロルド」などの大曲を録音し、どれもがベルリオーズ録音として最高の評価を得ている。このCDでは、劇的交響曲「ロメオとジュリエット」と 叙情的情景「クレオパトラの死」を収録。
指揮の指揮のジョン・ネルソン(1941年生まれ)は、コスタリカのサンホセにおいてアメリカ人の両親のもとに生まれる。アメリカ、イリノイ州フィートン・カレッジに学んだ後、ジュリアード音楽院で学ぶ。1976年から1987年までインディアナポリス交響楽団の音楽監督、1985年から1988年までセントルイス歌劇場の音楽監督、1988年から1991年まで首席指揮者を務めた。1983年から1990年まではニューヨーク州カトナーのカラマー国際音楽祭の音楽監督。1998年から2008年までパリ室内管弦楽団の音楽監督を務めた。ロマン派音楽やバロック音楽の優れた解釈でとりわけ名高く、とりわけベルリオーズの歌劇を得意としている。
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2023年6月08日

バルトーク:管弦楽組曲「中国の不思議な役人」作品19
管弦楽のための協奏曲 BB 123 / Sz 116
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:NHK交響楽団
録音:2021年9月10日&11日、東京芸術劇場でのライヴ録音
CD:ソニーミュージック SICC 19067
このCDは、パーヴォ・ヤルヴィとNHK交響楽団の掉尾を飾ったバルトーク・アルバム。首席指揮者としての最終シーズンに満を持して取り組んだバルトーク・プロをライヴ録音したもので、2019年に発売した「弦・チェレ」「ディヴェルティメント」「舞踏組曲」から成る「三部作」と対をなすアルバム。
指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア出身(現在はアメリカ合衆国国籍)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏も多い。hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者(現在名誉指揮者)を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。
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2023年6月05日

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K. 310
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K. 331
ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545
アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618 (リスト編)
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527よりセレナーデ (ビゼー編)
レクイエム K.626より「涙の日」 (リスト編)
幻想曲 ニ短調 K.397
ピアノ:藤田真央
CD:ソニー・ミュージックレーベルズ(Blu-spec CD2/日本独自企画盤)
このCDは、藤田真央が2022年リリースしたモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集のベスト盤で、さらに2023年1月より順次配信された、配信限定曲4曲を世界に先駆けて初CD化したもの。
ピアノの藤田真央(1998年生れ)は、東京都出身。小学生の時、「全日本学生音楽コンクール」小学生の部で優勝。この時、審査員を務めた野島稔(1945年―2022年)に後に師事することになる。その後、東京音楽大学で学ぶ。2013年第5回「ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール」日本人初の第1位、併せてワーグナー・ヴェルディ賞を受賞。2015年第1回「若い音楽家のための珠海国際モーツァルトコンクール」ピアノ部門グループBで第1位。2016年第20回「浜松国際ピアノアカデミーコンクール」第1位。2017年第27回「クララ・ハスキル国際ピアノコンクール」第1位、併せて聴衆賞などの3つの特別賞受賞。これは日本人では河村尚子以来、3人目の優勝者。2019年第16回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第2位。2020年第21回「ホテルオークラ音楽賞」、第30回「出光音楽賞」受賞。2021年スイスのヴェルビエ音楽祭に招かれ、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲を演奏し絶賛を博す。2022年、拠点をベルリンに移す。
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2023年6月01日

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズを率いるアポロ」~アポロのヴァリアシオン(1927-8)
ヴァイオリン協奏曲ニ長調(1931)
弦楽四重奏のための3つの小品(1914)
弦楽四重奏のためのコンチェルティーノ(1920)
パストラール~ヴァイオリン、オーボエ、イングリッシュホルン、
クラリネット、バソンのための(1923)
弦楽四重奏のための二重カノン(1959)
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
管弦楽:レ・シエクル
CD:キングインターナショナル KKC-6675
ヴァイオリンのイザベル・ファウストは、ドイツ出身。1987年アウグスブルクの「レオポルト・モーツァルト・コンクール」、1993年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で共に第1位。1997年には、バルトークのソナタのデビュー録音でグラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オ ブ・ザ・イヤー」を受賞した。古典作品に加え前衛的なレパートリーも持っており、世界初演も多い。室内楽奏者としても各地の音楽祭に定期的に出演。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人。
指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)は、フランス、パリ出身。パリ音楽院でフルートと指揮法を学ぶ。 2000年「ドナテッラ・フリック国際指揮者コンクール」優勝。その後、ロンドン交響楽団に補助指揮者として在籍し指揮者としての経験を積む。2003年に革新的オーケストラ「レ・シエクル」(フランス語で全世紀の意味)を結成してその指揮者を務める。2011年から2016年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務めた後、現在、ロンドン交響楽団首席客演指揮者、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者およびケルン市音楽総監督を務めている。
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2023年5月29日

ロベルト・シューマン:3つのロマンス Op.94
クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22
ファニー・メンデルスゾーン:夕暮れの情景(5つの歌曲Op.10より)
五月の夜(6つの歌曲Op.9より)
あなたは安らぎ(6つの歌曲Op.7より)
非難 (5つの歌曲Op.10より)
さすらいの歌 (6つの歌曲Op.1より)
どうしてバラはこんなに青ざめているの?(6つの歌曲Op.1より)
ロベルト・シューマン:幻想小曲集 Op.73
フェリックス・メンデルスゾーン:ソナタ ヘ長調 MWV Q26
フルート:エマニュエル・パユ
ピアノ:エリック・ル・サージュ
CD:ワーナーミュージックジャパン 5419.756355
フルートのエマニュエル・パユ(1970年生まれ)は、スイス、ジュネーブ出身。6歳からフルートを始め、ブリュッセルの音楽アカデミーを経て、パリ音楽院で学ぶ。1990年に首席で卒業後もバーゼルでオーレル・ニコレに師事。その後、ソリストとして活躍を見せ、世界の主要なコンクールで華々しい成績を収める。1989年から1992年までバーゼル放送交響楽団首席奏者を務めた。1993年から23歳でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者として演奏を開始(同楽団の歴史上最年少)。2000年ベルリン・フィルを一時退団したが、2002年に復帰し、現在、ソリスト兼ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席フルート奏者として活躍。また、音楽アンサンブル「レ・ヴァン・フランセ」のメンバーとしても精力的な活動を続けている。主なコンクール入賞歴 は、「ドゥイノ国際コンクール」第1位(1988年)、第2回「神戸国際フルートコンクール」第1位(1989年)、「ジュネーヴ国際音楽コンクール」第1位(1992年)など。
ピアノのエリック・ル・サージュ(1964年生まれ)は、フランス出身。パリ音楽院を修了後、ロンドンに留学してマリア・クルシオの許で研鑚を重ねる。ソリストとしては、ロマン派音楽を得意とするが、一般的には室内楽の若手名バイプレイヤーとして広く知られている。珍しいレパートリーの開拓にも意欲的で、とりわけドヴォルザークやシェーンベルク、ストラヴィンスキー、ブリテンらのピアノ協奏曲を演奏している。フランス放送フィルハーモニー管弦楽団やドレスデン交響楽団などの有名なオーケストラにも招かれて共演している。「サロン・ド・プロヴァンス国際音楽祭」の創設者のひとり。
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2023年5月25日

ドビュッシー:アラベスク第1番
ブラームス:ワルツ第15番 作品39-15
スカルラッティ:ソナタK.1
メンデルスゾーン:無言歌 作品67-2
ラフマニノフ:前奏曲 作品32-10
バッハ:シンフォニア第15番BWV801
スクリャービン:3つの小品作品45-1
シューベルト:楽興の時第3番 D780-3
ショパン:夜想曲第1番 作品9-1
スカルラッティ:ソナタK.35
バッハ:シンフォニア第11番BWV797
<ボーナス・トラック>
バッハ:シンフォニア第11番BWV797(別テイク)
ピアノ(1895年製スタインウェイ):小山実稚恵
録音:2022年12月20~22日、東京
CD:ソニーミュージック SICC19068
このCD(アルバム名「モノローグ」)は、1890年代製のスタインウェイで演奏した小山実稚恵の最新アルバム(2022年12月録音)で、スカルラッティからラフマニノフまで選び抜かれた究極のレパートリー全12曲を収録。
ピアノの小山実稚恵は、宮城県仙台市出身。東京芸術大学卒。1982年「チャイコフスキー国際コンクール」第3位、1985年「ショパン国際ピアノコンクール」第4位(女性では最高位)と、二大国際コンクールの両方に入賞した日本人で唯一のピアニスト。また「ショパン国際ピアノコンクール」など数々の国際コンクールの審査員を務める。東日本大震災以降、被災地でも演奏を行い、仙台では被災地活動の一環として自ら企画立案した「こどもの夢ひろば“ボレロ”」を毎年開催。2005年「文化庁芸術祭」音楽部門大賞、2005年第7回「ホテルオークラ音楽賞」、2013年第43回「東燃ゼネラル音楽賞」洋楽部門本賞、2015年第35回 NHK交響楽団「有馬賞」、2015年「文化庁芸術祭音楽部門優秀賞」、第28回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」、2016年度「芸術選奨音楽部門文部科学大臣賞」、2018年度「大阪市市民表彰」をそれぞれ受賞。2017年度「紫綬褒章」受章。
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2023年5月22日

バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)<BWV 846~869>
チェンバロ:アンドレアス・シュタイアー
CD:キングインターナショナル KKC-6678
アンドレアス・シュタイアーによるバッハの平均律は、第2巻が先に発売された(KKC-6440)が、今回は第1巻の登場。平均律クラヴィーア曲集第1巻には、バッハによる「・・・音楽を学ぶ意欲のある若者たちの役に立つように、また、この勉強にすでに熟達した人たちには、格別の時のすさび(遊び、なぐさみ)になるように・・・」という序文が書かれている。
チェンバロのアンドレアス・シュタイアー(1955年生まれ)は、ドイツ、ゲッティンゲン出身。ハノーファー音楽大学で学ぶ。卒業後にアムステルダムでトン・コープマンに師事。1983年から1986年まで、ムジカ・アンティクヮ・ケルンの一員として室内楽演奏を行う。1986年からレ・ザデューの客演フォルテピアノ奏者として、室内楽演奏やリートの伴奏者として活動を開始。さらに1987年から1996年までバーゼル・スコラ・カントルムのチェンバロ講師を務めた。独奏者として、コンチェルト・ケルンやフライブルク・バロックオーケストラ、ベルリン古楽アカデミー、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団といった古楽器オーケストラのほか、クリストフ・プレガルディエン、アンナー・ビルスマ、ファビオ・ビオンディらと共演を続けている。2002年「ドイツ・レコード批評家賞」受賞。
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2023年5月18日

ドビュッシーの墓にささげる讃歌 (マヌエル・デ・ファリャ)
涙の讃美 (フランツ・シューベルト/ヨハン・カスパール・メルツ編)
セレナーデ (フランツ・シューベルト/ヨハン・カスパール・メルツ編)
ギター・ソナタ イ長調 Op.29 第2番 (アントン・ディアベリ/ジュリアン・ブリーム編)
前奏曲第2番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
前奏曲第3番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
ショーロス第1番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
エチュード第12番 (エイトル・ヴィラ=ロボス)
ギター・ソナタ Op.47 (アルベルト・ヒナステラ)
ギター:朴 葵姫(パク・キュヒ)
録音:2022年12月4,6,7日 JCCアートセンター(韓国・ソウル)<ライヴ録音>
CD:日本コロムビア COCQ-85605
このCDは、2022年12月に韓国で開催されたリサイタルのライヴ録音盤。朴が“いま惹かれているギター作品を選んだ”という今回のプログラムは、ステージだからこそ披露したい楽曲が集められ、それをライヴ録音という形で収めた朴の現在地がわかる1枚。
ギターの朴 葵姫(パク・キュヒ)は、1985年韓国生まれ。日本と韓国で育つ。東京音楽大学を経て、2014年ウィーン国立音楽大学を首席で卒業。2016年アリカンテクラシックギターマスターコースを首席で卒業。2007年「ハインツベルグ国際ギターコンクール」第1位及び聴衆賞、ベルギーの「ギターの春2008」第1位(コンクール史上アジア人そして女性として初めて)、「リヒテンシュタイン国際ギターコンクール」第1位、2012年「アルハンブラ国際ギターコンクール」第1位&聴衆賞、2014年ポーランドの「Jan Edmund Jurkowski記念ギターコンクール」第1位。
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