2024年2月15日
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466 / 第27番 変ロ長調 K.595
ピアノ:アンヌ・ケフェレック
指揮:リオ・クオクマン
管弦楽:パリ室内管弦楽団
CD:キングインターナショナル KKC-6779
ピアノのアンヌ・ケフェレック(1948年生まれ)は、フランス、パリ出身。父親のアンリ・ケフェリックは著名なフランスの作家で、生涯に80を超える作品を残している。5歳でピアノの演奏を始め、1964年にパリ音楽院に入学。1965年にピアノで、1966年には室内楽でそれぞれプルミエ・プリをとる。その後、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デームス、アルフレート・ブレンデルらに師事し、1968年「ミュンヘン国際音楽コンクール」で優勝。以後、国際舞台の中心で演奏をつづける。独奏以外にも、カトリーヌ・コラール、ピエール・アモイヤル、フレデリック・ロデオン、イモージェン・クーパーなどと共演し、室内楽の分野でもよく知られた存在。1990年「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジク(フランス音楽業界賞)」の年間最優秀演奏家賞を受賞。映画「アマデウス」では、ネヴィル・マリナーの指揮の下、ピアノ協奏曲の独奏を担当した。現在、世界を代表するピアニストの一人に数えられており、国際的な舞台で活躍を続けている。
指揮のリオ・クオクマンは、マカオ生まれ。香港演芸学院、ジュリアード音楽院、カーティス音楽院、ニューイングランド音楽院でピアノと指揮を学び、2014年「スヴェトラーノフ国際指揮者コンクール」で最高位を受賞。2016年までフィラデルフィア管でネゼ=セガンの副指揮。マカオ管弦楽団音楽監督・首席指揮者、香港フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、マカオ国際音楽祭プログラミング・ディレクター。ウィーン響、フランス放送フィル、トゥールーズ・キャピトル国立管、デトロイト響、ソウル・フィル、上海フィル、台湾フィル、N響、都響といった世界の主要楽団に客演を重ね、フレイレ、ケフェレック、アンゲリッシュ、R. カプソンらの名ソリストと共演し、オペラにも積極的に取り組む。芸術文化の発展への貢献が評価され、香港とマカオの両政府から賞や勲章を授与されている。2021年には香港の”Ten Outstanding Young Persons(10人の傑出した若者たち)”に選ばれた。
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2024年2月12日
①ヨーゼフ・ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第4番 ト長調 Hob.VIIa/4
②ミヒャエル・ハイドン:ヴィオラとチェンバロのための協奏曲 ハ長調 P55, MH41
寺神戸亮(①ヴァイオリン、②ヴィオラ)
天野乃里子(チェンバロ、芸術監督)
古楽アンサンブル:室内合奏団「バロックの真珠たち」
山縣さゆり(ヴァイオリン)
迫間 野百合(ヴァイオリン)
森田芳子(ヴィオラ)
ルシア・スヴァルツ(チェロ)
ロベルト・フラネンベルク(コントラバス)
録音:2022年9月19~21日、ハールレム、ドープスゲジンデ教会
CD:キングインターナショナル KKC-6785
このCDは、ハイドン兄弟の協奏曲集。2曲ともあまり録音されないが珠玉の名品。オランダで活動する天野乃里子が設立した古楽アンサンブル「バロックの真珠たち」による演奏で、寺神戸亮も参加。兄ヨーゼフのヴァイオリン協奏曲第4番(1769)は、現存する最後のヴァイオリン協奏曲。エステルハージの宮廷楽団コンサートマスター、ルイジ・トマジーニのために書かれたとされている。弟ミヒャエルのヴィオラとチェンバロ(オルガンでも可)のための二重協奏曲(1762)は、その編成からしてとても珍しいもの。
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2024年2月08日
ジェラシー
トリシャの子守歌~アニメ『鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST』から
サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー~ミュージカル『オー・ケイ』から
あの日
帰れソレントへ
わたしが町を歩くと~歌劇『ボエーム』から
花から花へ~歌劇『椿姫』から
星はきらめき~歌劇『トスカ』から
恋人よ、わが命よ~サルスエラ『マラヴィーリャ』から
人知れぬ涙~歌劇『愛の妙薬』から
私のお父さん~歌劇『ジャンニ・スキッキ』から
誰も寝てはならぬ~歌劇『トゥーランドット』から
君に告げてよ
ザ・クリスマス・ソング
編曲:千住 明
ヴァイオリン:千住真理子
管弦楽:SENJU LAB Grand Philharmonic
CD:avex classics AVCL-84148
このCDは、名曲を新たなスタンダードに、そしてオリジナル曲を新たなクラシックスに、千住 明が特にアレンジャーとしての手腕を振るい、時代を超えて聴き継がれる楽曲に仕上げたアルバム。
ヴァイオリンの千住真理子(1962年生まれ)は、東京都出身。1977年第46回「日本音楽コンクール」に最年少15歳で優勝。1979年第26回「パガニーニ国際コンクール」に最年少で入賞。1985年慶応義塾大学文学部哲学科卒業後、指揮者故ジュゼッペ・シノーポリに認められ、1987年フィルハーモニア管弦楽団定期演奏会でロンドンデビュー、さらに1988年サンタチェチリア音楽院管弦楽団定期演奏会でローマデビューを果たす。1999年ニューヨーク・カーネギーホールにおいてソロ・リサイタルを開き成功を収める。1995年「モービル音楽賞(奨励賞)」受賞。
作曲家、編曲家、音楽プロデューサーの千住 明(1960年生まれ)は、東京都出身。兄は日本画家の千住博、妹はヴァイオリニストの千住真理子。東京藝術大学卒業、同大学院修了(首席)。在学中、南弘明、黛敏郎らに師事。修了作品『EDEN』(コンピュータによる音楽作品)は東京藝術大学買上となり、東京藝術大学芸術資料館に永久保存されている。東京藝術大学作曲科講師、慶應義塾大学文学部講師、2007年からは東京音楽大学客員教授。JASRAC理事。
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2024年2月05日
ハイドン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ長調
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331「トルコ行進曲付」
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
ピアノ:スタニスラフ・ブーニン
録音:1986年8月21日、福島市音楽堂
CD:キングインターナショナル KKC113
1985年に「ショパン国際コンクール」で優勝したブーニンは、翌夏に日本デビューを果たし、日本の音楽界に空前の”ブーニン・ブーム”を巻き起こした。このCDは、その際の公演プログラムをツアー終了後に福島でセッション録音したもの。
ピアノのスタニスラフ・ブーニン(1966年生まれ)は、ソヴィエト・ピアノ学校の設立者で、リヒテル等の巨匠を育てたゲンリッヒ・ネイガウスを祖父とし、モスクワで生まれた。17歳で「ロン=ティボー国際コンクール」最年少優勝。モスクワ音楽院に進み、1985年に第11回「ショパン国際ピアノ・コンクール」優勝、あわせてコンチェルト賞、ポロネーズ賞を受賞。この時、優勝した際の様子がNHKの特集番組で放送されたことが発端となり、日本において”ブーニン・フィーバー”などと呼ばれる現象が巻き起った。”ブーニン・フィーバー”を期に、頻繁に日本で演奏会を開催。1989年に東芝EMIと契約し、その最初のリリースCD「バッハリサイタル」が1990年の「日本ゴールドディスク大賞」を受賞。妻は日本人で、日本に在住。
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2024年2月01日
<DISC 1>
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
<DISC 2>
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
交響曲 第4番 ホ短調 作品98
指揮:井上道義
管弦楽:京都市交響楽団(第1番)
新日本フィルハーモニー交響楽団(第2番)
広島交響楽団(第3番、第4番)
録音:ライヴ収録
第1番:京都市交響楽団 2022年5月5日
石川県立音楽堂〈いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭〉
第2番:新日本フィルハーモニー交響楽団 2021年3月6日 愛知・東海市芸術劇場
第3番:広島交響楽団 2021年7月9日 広島文化学園HBGホール
第4番:広島交響楽団 2021年8月1日 呉信用金庫ホール(呉市文化ホール)
CD:オクタヴィア・レコード OVCL-00772
井上道義がこれまで取り上げる機会の少なかったのが、ブラームスの交響曲。今回、深い信頼関係を築く、京響、新日本フィル、広響とのライヴ録音がCD全集として結実。
指揮の井上道義(1946年生れ)は、東京都出身。桐朋学園大学で指揮を齋藤秀雄に学ぶ。1971年「グィード・カンテッリ指揮者コンクール」優勝。1983年~1988年 新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督。1990年~1998年 京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者。1998年 フランス政府より芸術文化勲章「シェヴァリエ」を受賞。2007年~2018年オーケストラ・アンサンブル金沢ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドヴァイザー音楽監督。2014年~2017年大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者。2016年第24回「渡邉暁雄音楽基金」特別賞、「東燃ゼネラル音楽賞」受賞。井上道義は、2024年で引退することを表明している。
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2024年1月29日
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
アタイール:アル・アスル(午後の祈り)~弦楽四重奏のための~
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
弦楽四重奏:カルテット・アロド
ジョルダン・ヴィクトリア(ヴァイオリン)
アレクサンドル・ヴ(ヴァイオリン)
タンギー・パリソ(ヴィオラ)
ジェレミー・ガルバーグ(チェロ)
このCDは、弦楽四重奏の世界を愛し、未来へ繋げてゆかんとする革命児「カルテット・アロド」による、フランス近現代の名弦楽四重奏曲集。
カルテット・アロドは2013年に結成。ジャン・シュレム(ロザムンデ四重奏団の元ヴィオラ奏者)の指導を受ける。2014年よりブリュッセルのエリザベート王妃音楽大学においてアルテミス・カルテットの下で研鑽を積む。このほか、ドビュッシー弦楽四重奏団、エベーヌ弦楽四重奏団、G.タカーチ、東京クヮルテット等の指導も受ける。2014年「FNAPECヨーロッパ・コンクール」第1位、2015年コペンハーゲンで行われた「ニールセン国際室内楽コンクール」では第1位ならびにカール・ニールセン賞および新作演奏賞を受賞、さらに2016年「ミュンヘン国際音楽コンクール」で優勝し、大きな注目を集めた。2016年のエクサン・プロヴァンス音楽祭アカデミーにおいてジャン=ギアン・ケラスの指導を受けた。2016年度にはブリュッセルのパレ・デ・ボザール、パリのサル・コルトー室内楽センターのシーズン・オープニング公演、ベルリンおよびケルンでのデビュー公演、デンマーク・ツアーを行うほか、ヴェルビエ音楽祭、モントルー音楽祭、ブレーメン音楽祭、そしてサロン・ド・プロヴァンス室内楽音楽祭、“ムッシュ・ハイドンのヴァカンス”音楽祭、ドーヴィル音楽祭を始めとするフランスの音楽祭、ハンガリーのカルテッティッシモ音楽祭に出演。
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2024年1月25日
ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調
指揮:飯守泰次郎
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
録音:2023年4月7日、サントリーホール<ライヴ録音>
CD:フォンテック:FOCD9894
作品への情熱的な献身、そして伝説に昇華する導き―日本の演奏史に比類なき足跡を刻み、2023年8月15日に逝去した大指揮者 飯守泰次郎。このCDは2023年4月7日に行われた、東京シティ・フィル特別演奏会の記録。
指揮の飯森泰次郎(1940年―2023年)は、旧満州・新京出身。1961年、桐朋音楽大在学中に藤原歌劇団公演「修道女アンジェリカ」でデビューを飾る。1966年「ミトロプーロス国際指揮者コンクール」および1969年「カラヤン国際指揮者コンクール」でともに第4位入賞。70年代からバイロイト音楽祭で歴史的公演に参加した後、名古屋フィル、東京シティ・フィル、関西フィル、仙台知フィルの各常任指者を歴任。1973年「芸術選奨」新人賞、第32回2000年度「サントリー音楽賞」、2003年度第54回「芸術選奨文部科学大臣賞」、2004年「紫綬褒章」、2010年「旭日小綬章」、2013年「日本芸術院賞」、2008年「大阪市市民表彰」、2012年「文化功労者」、2015年第56回「毎日芸術賞」をそれぞれ受賞(章)。2014年より芸術院会員を務めた。2014-18年には新国立劇場のオペラ芸術監督を務め、ハリー・クプファー新演出による「パルジファル」を皮切りに、「ニーベルングの指環」を含むワーグナー作品を演奏、そしてカタリーナ・ワーグナーの鮮烈な演出「フィデリオ」でのベートーヴェンの精神を体現する名演で、同劇場開場20周年シーズンを国際的な成功へと導く。東京シティ・フィルハーモニックおよび関西フィルハーモニー管弦楽団の桂冠名誉指揮者。
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2024年1月22日
ショパン:ノクターン ハ短調 作品48-1
マズルカ イ短調 作品68-2
マズルカ ヘ長調 作品68-3
マズルカ 嬰へ短調 作品6-1
マズルカ イ短調 作品17-4
ポロネーズ 嬰ヘ短調 作品44
ポロネーズ 変イ長調 作品53「英雄」
ポロネーズ 変イ長調 作品61「幻想」
ノクターン 嬰ハ短調 遺作
ピアノ:遠藤郁子
録音:2015年10月、東京オペラシティ リサイタルホール(東京)<ライヴ録音>
CD:カメラータトウキョウ CMCD-28390
「90年の人生で初めて霊感で弾かれたショパンを聴いた」(ペルルミュテル)、「イクコ・エンドウ、偉大なるピアノの才能」(ルビンシュタイン)などと世界から絶賛された遠藤郁子の演奏は、国内外に根強いファンを持つ。このCDは、2015年に東京オペラシティのリサイタルホールで、遠藤郁子のデビュー50周年とポーランド復興勲章「オフィツェルスキ十字勲章」受章を記念して行われたリサイタルより、ショパン9作品の演奏を収録したライヴ録音盤。
遠藤郁子(1944年生まれ)は、東京都出身。幼時に北海道へ移住する。小学校のとき全日本学生音楽コンクール東京大会にて2位入賞(1位は野島稔)。藤女子学園中学校を経て、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校在学中の1962年に、日本音楽コンクールピアノ部門第2位。東京藝術大学に進み、1965年第7回「ショパン国際ピアノコンクール」で特別銀賞を受賞。同年大学1年生の時、安宅賞受賞したが中退してポーランドに留学、ルードヴィク・ステファンスキ、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカに師事。1970年再度「ショパン国際ピアノコンクール」に出場し8位に入賞し、同時に奨励賞を受賞。1974年からはパリに在住。自らがんとの長い闘病生活を経て、再度、ピアニストとして復活を果たす。2冊のエッセイ集「いのちの声」(海竜社)と「いのちの響き」(同)は、苦しみを負った人びとから、現在に至るまで静かに長く読みつがれている書籍となっている。彼女の演奏やCDが、不幸を背負った人々に、生きる力をもたらしたことから“奇跡のピアニスト”あるいは“癒しのピアニスト”と呼ばれるようになる。NPO法人「まずるか北海道」を母体にボランティア活動を、1987年以来精力的に続ける。1980年日本ショパン協会賞。1997年松本市長より表彰を受けた。1985年「ユーゴスラビア・オフリッド・フェスティバル25周年記念功労賞」を受賞。2015年ポーランド復興勲章「オフィツェルスキ十字勲章」受章。これまで「ショパン国際ピアノコンクール」(ワルシャワ)、「ヴィアンナ・ダ・モッタ国際コンクール」(ポルトガル)などの審査員を務めた。また、アルド・チッコリー二の後継者として、伝統ある「オフリッド・サマー・フェスティヴァル(オフリッド・ユーゴスラヴィア)」の講師を5年間勤めたのに加え、東京芸術大学講師などを歴任。
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2024年1月18日
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
指揮:アントネッロ・マナコルダ
管弦楽:カンマーアカデミー・ポツダム(KAP)
指揮者のアントネッロ・マナコルダは、イタリア、トリノ出身。フランス・イタリア系の家庭に生まれ、アムステルダムで教育を受けた。アバドが設立したマーラー・チェンバー・オーケストラの創設メンバーの1人として、長年にわたりコンサートマスターを務め後に、スウェーデンの伝説的指揮者ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学ぶ。2010年からはカンマーアカデミー・ポツダム(KAP)の首席指揮者兼芸術監督を務めている。ソニー・クラシカルから発売されたKAPとのメンデルスゾーンとシューベルトの交響曲全集は、各紙から高評価を得て、2015年にはドイツの権威あるエコー・クラシック賞の「ベスト・オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」を受賞。ポツダムのニコライザールを本拠に、ブランデンブルク州におけるさまざまな年齢層を対象とした数多くのコンサート・シリーズを開催。バロックから現代音楽に至るさまざまなオーケストラ作品を取り上げるなど、欧米各地のオーケストラ、歌劇場から招かれている。また、ポツダム新宮殿内のシュロス劇場で開催される「ポツダム・ウィンター・オペラ」で指揮をするなど、オペラの演奏にも注力している。2022年紀尾井ホール室内管弦楽団で日本デビューを果たした。
カンマーアカデミー・ポツダム(KAP)は、ドイツのポツダムに本拠を置くモダン楽器による室内オーケストラで、ブランデンブルク州都ポツダム市の公認オーケストラ。2001年、ポツダムのペルシウス・アンサンブル(指揮者なしの弦楽オーケストラ)とベルリンのアンサンブル・オリオル(木管・金管・弦楽の室内アンサンブル)のメンバーを統合して創設された。金管楽器とティンパニにピリオド楽器を取り入れた生命力に富む演奏で注目され、ピーター・ルンデル、セルジオ・アッツォリーニ、アンドレア・マルコン、ミヒャエル・ザンデルリンクら歴代の芸術監督のもとでその個性を育んできた。2010年からはアントネッロ・マナコルダが首席指揮者兼芸術監督を務めている。
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2024年1月15日
●ニコラ・マッテイス・Jr(息子)(1670年代後半~1737):ファンタジア イ短調“Alia Fantasia”(ソロ・ヴァイオリンのための2つのファンタジアより)
●ニコラ・マッテイス・Sr(父)(1650年頃-1713以降):ヴァイオリンのためのエア集(Ayres for the Violin (抜粋))
・プレリュード・パッサッジョ・ロット – アンダメント・ヴェローチェ・ファンタジア
●ヨーハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755):ソナタ イ短調〔I. プレリュード – II. アレグロ – III. ジーガ – IV. 変奏〕
●ルイ=ガブリエル・ギユマン(1705-1770):ソロ・ヴァイオリンのためのアミュズモン op.18(抜粋)〔アレグロ – アレグレット – アンダンティーノ – アレグロ/マエストーゾ- アリア/グラティオーゾ – ヴァリアツィオーネ – アルトロ – アルトロ〕
●ヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイアー(1663-1722):パルティータ第5番 ト短調
●ハインリヒ・イグナツ・フォン・ビーバー(1644-1704):パッサカリア ト短調「守護天使」(ロザリオのソナタより)
◇
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト<ヴァイオリン/ヤコブス・シュタイナー(1658)>
CD:キングインターナショナル HARMONIAMUNDI HMM-902678
このCDのプログラムは、バロック後期の無伴奏ヴァイオリン作品。世界最高峰のヴァイオリン奏者、イザベル・ファウスト。深遠極まりない、無伴奏による新譜の登場。
ヴァイオリンのイザベル・ファウストは、ドイツ出身。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人。1987年アウグスブルクの「レオポルト・モーツァルト・コンクール」、1993年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で共に第1位。1997年には、バルトークのソナタのデビュー録音でグラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オ ブ・ザ・イヤー」を受賞した。古典作品に加え前衛的なレパートリーも持っており、世界初演も多い。室内楽奏者としても各地の音楽祭に定期的に出演。
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